Onchain Finance
オンチェーン金融とは
オンチェーン金融とは、レンディング、ウォレット、ステーブルコイン、トークン化資産など、ブロックチェーン上で動く金融の仕組みの総称です。入出金・残高・決済・運用といった金融機能をプログラムとして提供でき、APIを通じて既存のサービスに組み込めます。
最終更新日: 2026-08-03 / 執筆: キリフダ株式会社
従来の金融システムとの違い
従来の金融サービスは、金融機関ごとに閉じたシステムの中で残高や取引が記録されます。オンチェーン金融では、共有されたブロックチェーン上に記録が置かれ、資産は利用者本人のウォレットに帰属します。
| 観点 | 従来の金融システム | オンチェーン金融 |
|---|---|---|
| 台帳 | 金融機関ごとの非公開サーバー | パブリックブロックチェーン(共有台帳) |
| 残高の帰属 | 金融機関の債務として記録 | 本人のウォレットにオンチェーンで帰属 |
| 稼働時間 | 営業時間・システムメンテナンスに依存 | 24時間365日 |
| 機能追加 | 個別のシステム開発・提携が必要 | プロトコル接続・APIで組み込み可能 |
| 透明性 | 外部からの検証は困難 | 取引・残高をオンチェーンで検証可能 |
オンチェーン金融の4つの機能
オンチェーン金融の機能は、大きく「入出金」「残高」「決済」「運用」の4つに整理できます。これらをAPI等で既存アプリに組み込むことで、自社サービスに金融機能を追加できます。
- 入出金
- 暗号資産交換業者や決済インフラ事業者との接続による資金の出入り
- 残高
- ウォレットやスマートコントラクトで管理される資産の保有
- 決済
- P2P送金、ステーブルコイン決済、クリプトカード
- 運用
- レンディング、ステーキング、トレーディングによる利回り
企業はオンチェーン金融をどう使うか
オンチェーン金融の活用は、暗号資産を専門とする事業者に限りません。金融機関・事業会社が既存のサービスに金融機能を「組み込む」形での導入が広がっています。
取引アプリ・ウォレットに利回り機能を追加
顧客の預かり残高にオンチェーンレンディングを接続し、新たな提供価値と収益機会をつくる。
Lending as a Serviceステーブルコインによる決済・送金
決済フローの設計から規制対応まで、既存の決済事業へのステーブルコイン導入を設計する。
資産・債権のトークン化
金融商品や債権をトークンとして発行・流通させ、新しい資金調達・投資の形をつくる。
導入時に整理すべき論点
日本国内でオンチェーン金融を事業に組み込む際は、資金決済法・金融商品取引法などの該当性整理、秘密鍵の管理方式(カストディ/ノンカストディ)、プロトコルの選定とシステム監査、運用体制の設計が主な論点になります。キリフダは、事業構想から規制論点整理、開発、運用までを一気通貫で支援しています。
※本ページの記載は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。
よくある質問
Q. DeFiとオンチェーン金融の違いは何ですか?
DeFi(分散型金融)は、ブロックチェーン上のプロトコルによって仲介者なしで提供される金融サービスを指します。オンチェーン金融はDeFiを含むより広い概念で、ステーブルコインやトークン化資産、そしてそれらの機能を企業の既存サービスへ組み込む活用までを含みます。
Q. 暗号資産を扱っていない企業にも関係がありますか?
あります。ステーブルコインによる決済・送金、ポイントや債権のトークン化、預かり資産への運用機能の付与など、既存事業の延長で活用できる領域が広がっています。
Q. 導入にはブロックチェーンエンジニアが必要ですか?
必ずしも必要ではありません。API/SDKを通じてオンチェーン金融機能を組み込む形であれば、既存の開発体制のまま導入できます。キリフダはプロトコル接続から運用設計までを伴走します。
Q. 何から始めればよいですか?
実現したい提供価値の整理と、規制上の論点確認から始めることを推奨しています。小規模なPoC(実証実験)で技術検証を行い、段階的に本開発へ進める進め方が一般的です。
オンチェーン金融の導入を相談する
自社サービスへの組み込み方や規制上の論点整理から、お気軽にご相談ください。